ヘッジの注文機能を実装しようと思う
オートくるくるLiteを配布させてもらって何名かに使ってもらっていますが、ヘッジの注文機能が欲しいという声を聞いていましたので、今回はこの部分の機能を作成しています。
ヘッジの注文機能はある程度考えていたのですが、Liteバージョンにはあえて実装していませんでした。
というのも、ヘッジは裁量要素が強い部分があるので、一つのロジックで全てを判断して処理するのは、相場の動きや、各トレーダーの好みにピタリとそぐわない物になる可能性が高く、適切な注文が出来ないということで実装を見送っていました。
今回はそういう懸念もあって、ある程度どのトレーダーにとっても使いやすいのかな?という仕様を考えて作ってみました。
注文ロット数のパターン
これまでのオートくるくるLiteでは、ヘッジの注文機能はないけど、ヘッジのロット数は表示させていました。
これは、本体の想定利益とトラップの想定損失から、出口到達時に余るであろう利益を計算し、その利益で建てられるヘッジのロット数を、現在のレートに応じて自動計算しているものになります。
ヘッジを手動発注する時に、何ロット建てればいいのかを計算しなくても大体わかるように表示しているものでした。
なので今回の注文は、この数値を使って注文する機能が一つ。
それと、もっとざっくり考えて、1円下落するまではずっと3.5万通貨でいいんだよ。とか
一旦逆行する確率が高いので、4万通貨からスタートしよう。みたいな、裁量を効かせて任意のロットに設定できる機能が一つ。
そして、分割してヘッジを建てたい・・・とかナンピンすることもある・・・みたいな意見をもらっていたので、それらも出来るようにしてみました。
まとめると、
この3種類のロットパターンを、トレード時に選択できるようにしようと思います。
※この記事に記載のロット数や金額設定は、「スタンダード口座、初期資金100万円、本体7万通貨、出口まで7円幅」というような設定をイメージしています。
注文方法のパターン
次は注文方法をいくつか考えました。
まず普通の成り行き注文が一つ。
チャートを見て今エントリーしたいと思った時にボタンを押す手動の注文です。
次に、指値注文。
レートを設定しておけば、そのレートに到達したら注文が入ります。
(指値注文用の水平ラインで設定します。)
そして自動注文。
これは条件にマッチしたら、自動でを入れます。
そして、必要に応じてオンオフできるようにしています。
条件といってもごくごくシンプルで、何pips戻りを付けたら注文するという設定と、利確すればすぐ次の注文をする、前回記事のような設定です。
※いつかは塩漬けになるというのを前提としているので、条件自体はシンプルなものとなっています。
※ロジックの詳細はマニュアルに記載しようと思っています。
3つの注文とも、ロットを自動計算にしておけば、注文時点で最適なロットが自動で計算されます。
売買方向は、ヘッジなので本体と逆側に注文が入ることになります。
こんな感じの機能を作りながら、数週間テスト運用しているのですが、塩漬けを前提としているので割と自動注文でも充分だなという印象です。
一番よく使っているのが、自動注文の「利確すればすぐ注文(連続注文)」という設定です。
反発するポイントがわかる時は、サポートライン付近で自動注文をオフにして、指値注文に切り替えて上昇した時に注文を入れるようにすることもあります。
安定したレンジなら、自動注文で戻りを20~30pipsくらいで指定して、下げれば10pips利確を繰り返すような設定にしています。
レンジでは、画像ようなイメージで自動注文と指値注文を組み合わせて注文しています。
(本体買い+ヘッジ売りの場合)
レンジを下抜けしてしまった時は、自動注文の「利確すればすぐ注文(連続注文)」にして放置したり、そろそろ塩漬けは嫌だなという時は自動注文をオフにしたり。
「利確すればすぐ注文(連続注文)」であったとしても、1~1.5円逆行すれば前回の記事のように3~4万円くらいの利益が出るので、普段のヘッジ益がこれより少ないなら、この機能を使うだけでもある程度は逆行をカバーできるのかなと思います。
そんな感じで使っていて、今のところは便利に使えてるかなと思っています。
何度も書きますが、これは塩漬けしてもトータルでマイナスにならないというくるくるワイドの特性を生かせるかなと考えたもので、躊躇せずになるべくエントリーできるようにすることと、自分の裁量感覚を生かしながらチャートに張り付かなくてもある程度自動で注文できるように考えたものです。
塩漬けにならないというロジックではありませんし、全ての値動きに1つの設定で対応できるものではありません。
というか、それは不可能ですので、ポイントを判断して戦略をイメージしながら設定してあげる必要があります。
分割、ナンピン注文について
最も裁量要素が強く、各トレーダーの考えでやり方が異なる部分だと思うのが、この分割ナンピンという部分だと思います。
ポジションの持ち方やエントリー手法は、それぞれ理論を持ってされていると思うので、今回詳細を書くつもりはないのですが、くるくるワイドは資金管理さえうまくやれば分割もナンピンも途中損切も僕はありだなと思っています。
だから、このような注文についても柔軟に対応できればなと思って機能を入れてみました。
それと、保有しているポジションの合計ロット数や含み益も、リアルタイムに把握できるようにしたので、複数ポジションを持っていても状況を把握しやすくなったかなと思います。
利確について
利確については、パラメータでpips指定できるようにしています。
分割エントリーの場合も、それぞれ指定したpipsで自動決済されます。
任意のレートで決済したい場合は、パラメータの設定を広げておいてMT4の標準機能で決済する感じ対応します。
全体の損益とヘッジの状況を把握する
画面下で集計している合計損益に、ヘッジの確定益と含み益の情報を追加したので、損益の内訳が分かりやすくなったかなと思います。
レイアウトがますます横に伸びてしまったのでちょっと不細工ですが。。
まとめ & 配布について
今回は実運用で使いやすいように、複数の注文パターンを考えてEAに機能を追加してみました。
この機能追加で、注文作業の軽減だけでなく、ロットの計算ミスや、売買方向の注文ミスなどの人為的なミスが減ったり、就寝中や仕事をしながらでも注文できれば、機会損失も減らせるのかなと期待しています。
また注文する際の精神的なストレスも軽減出来ればいいですね。
シンプルに作ったつもりですが、ある程度の注文パターンをカバーしたので、もしかすると複雑に感じる方もおられるかもしれません。
なので配布については、既にオートくるくるLiteで運用していて、機能に納得して使って頂いている方に限定させてもらおうと思っています。
あと、今回の機能については、希望者に有料配布とさせてもらおうと考えています。
現在テスト運用をしていますので、配布できるようになりましたらブログで連絡させて頂きます。費用についてもその時にお伝えしようと思いますが、およそ1~2円逆行時のヘッジ益以内を考えています。
運用や生活スタイルに合わせて役立ちそうでしたら、ご検討くださいませ。
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