何に注意して通貨を選ぶのか
今日は、僕が新しくくるくるワイドの運用を始める時に、どういうことに注意しているかを書いてみようと思います。
まずは、あまり細かいところは気にせずに、大まかなところから見ていきます。
いきなり細かなところから見てしまうと大局の判断を間違いかねないので、最初は全体を見て狙いかどうかをチェックしています。
意識しているのは次のような項目です。
- 大きな時間軸の方向に沿っていること
- 損切目安の手前に強い抵抗帯があるか
- 伸びきった後は狙わない
- スワップが極端に不利でないこと
- ボラティリティが極端に大きくないこと
こういったことを意識しながら、どの通貨で運用するかを決めています。
では、それぞれどんな感じでチェックしているか見ていきます。
チェックする5つのポイント
作業的には、最初にやりやすそうな通貨をピックアップして、後で詳細をチェックしていきます。
方向感がしっかり出ている通貨を選ぶ
僕は20~30通貨ほど監視していることが多いので、まずは大まかに絞り込んでいきます。
絞り込み方は、月足、週足、日足、を見て方向感が一致しているような通貨があればそれを狙うことが多いです。基準は何でもいいと思いますが、僕は一目均衡表の雲を参考にしています。移動平均線より上か下かのような感じでもいいと思います。
(注)何でもいいというのは、それを根拠に相場が動いているわけではないので、分かりやすければよいと思っているからです。ツールで現状の方向感を大体把握して、沢山の通貨の中から選びやすくしているだけです。
僕はこんな感じでチャートを並べて、インジケーターでチェックをしています。
ここで、分かりやすい通貨に目星をつけて、次のポイントをチェックしていきます。
強い抵抗があるかどうかをチェックする
次に絞った通貨の月足や週足に、強い抵抗があるかどうかを見ていきます。
抵抗帯は、もし本体が大きく逆行してしまった時に、そこで反発することを想定して逃げ切りの戦略に使うので、逃げ切れるだけの反発が期待できるかどうかがポイントになります。
ですので、破られやすい1時間足や4時間足の抵抗帯ではなくて、大き目の反発が期待できる月足週足のような時間軸で確認しています。
基本的に多くの人が意識するだろうレートをチェックしていて、
独自性が強くて、他の人があまり意識しないようなポイントは、反発する確率が下がるので、なるべく分かりやすいラインがいいと思います。
実際はあまりラインを引かないですけど、僕は下図のようなところに注意して抵抗帯を見ています。
月足で、オレンジ波くらいのサイズ感で波を見て、波の頂点付近で良く止まっているレートがあれば、抵抗帯として意識しています。(オレンジライン)
それ以外に、何度か止まっているような所も注目しています。(紫ライン)
分かりやすいトレンドラインがあれば見ておきます。(赤ライン)
これらは、月足レベルで分かりやすい抵抗帯なので、一旦反発する可能性が高いポイントです。
このラインで折り返してぐいぐい反転する必要はなくて、ある程度反発すればいいので、陽線が1本出るとか、長いヒゲが出るとかでもいいかもしれません。なにせ月足ですから、それだけでも300pipsとかある場合もあります。
前の記事でも書きましたが、コロナショック時のドル円も、月足のラインで反発して逃げ切ることが出来ました。それと同じようなイメージです。
いい抵抗帯があればその通貨はトレード対象にしますが、なければトレード対象から外します。
抵抗帯をチェックして、本体損切目安をその外側に置けば、根拠のあるトレードがしやすいと思います。
伸びきった後ではないか?(最悪なタイミング!?)
ここまで来ると、だいたい負けないトレードが出来るのですが、そうはいってもエントリー直後に逆行すると、苦しい展開になりますし、時間が掛かる割に得る利益が少なくなることも多いです。
ですので、僕はなるべく直上げか想定レート(建値~出口の値幅)の半分以内の逆行に留めたいと思っていて、最低限のタイミングはチェックしています。
タイミングについては裁量的な部分も多いのですが、一般的なトレンドフォローを例にパターンを紹介しようと思います。
まず、基本的に月足にしても週足にしても、何足であっても相場は波を作りながら上昇や下落をしますので、ぐいぐい上昇中の通貨を選ぶと、エントリー直後に下落して苦しくなる可能性があります。
短期トレードでいう飛び乗りと同じような感じになってしまいます。
下落→上昇→下落→上昇 と繰り返しながら全体的に上げて行くのなら、下落が終わって上昇しそうなときに本体を建てると逆行が少なくて、伸びしろがあるということになります。
通常のトレードでいう押し目買いのタイミングです。
図は、オレンジ波が月足、紫波が週足や日足くらいと見てください。
①で買いの本体を建てると、その後の下落で苦しくなります。
①は月足(オレンジ)も週足(紫)もガンガン上に伸びているような状態で、飛び乗り気味で買いの本体を建てるようなケースです。
一見上昇しているので、儲かりそうと思ってしまうのですが、ここで入ってしまうと逆行した時に下げ幅が大きくなって厳しい展開になりやすいので、僕はスルーするポイントです。
②のポイントは、全体的には上昇なんだけど、小さい紫波は一旦押し目を付けてきている感じの時です。
雲の色で言うと、月足は陽転、週足も陽転、日足か4時間足は陰転、みたいな感じです。(インジの状況は色々です)
ここで買いの本体を建てると、うまく行けば直上げになりますが、まだ下落の勢いが続いていることも多く、一旦逆行することが多いです。
でも、想定レートの半分以内で耐えれば、複利も仕込みやすいし、そこから反転すれば最高です。
③のポイントは、僕が下げ止まりを確認して・・・と言っているようなタイミングになります。
一旦下落の勢いが落ち着いて、下位足ではWボトムなどの反転形状が現れたりします。ここで入った場合は、逆行も浅くて直上げも割と狙えるようなポイントになります。
雲の色は、月足は陽転、週足も陽転、日足は陰転、4時間足は陰転→陽転に変わってきているような感じです。
僕がトレンドフォローを狙う時は、主に②と③あたりを狙っていくことが多いです。
また④ですが、これは①と同じタイミングで入るものの、予想以上の逆行になってしまうケースです。
月足の抵抗線が出口の手前にあったりすると、こんな動きに巻き込まれてしまうこともあるので、要注意です。
色々書きましたが、大事なのは、方向感が出ていても伸びきった後はやらないということです。
タイミングが悪ければ、②や③の状態になるまで待って仕掛けています。
スワップが極端に不利でないこと
マイナススワップであってもあまり気にしませんが、極端に大きなマイナスの通貨はエントリーしないようにしています。
日々のトラップ利益が、マイナススワップでなくなってしまうようだと、逆行して運用が長期化した時に精神的に厳しくなるのでやめた方がいいと思います。
こういう通貨で始めてしまった場合は、トータルがプラスの時に全決済して違う通貨で仕切り直しをします。
ボラティリティが極端に大きくないこと
いつも自分が運用する相場のボラティリティを知っておくことは大事だと思います。
チャートは形だけ見ると、いつもと似たように見えますが、実際に値幅を測ってみると、思った以上に値幅が大きかったり、逆に小さかったりすることがあります。
いつもと違うということは、いつも検証しているデータを生かしにくい相場ということなので、僕は見送ることが多いし、設定を調整してやったりすることもあります。また、ボラは大きいだけでなく小さすぎるのも、時間が掛かる割に利益が小さくなりやすいのでやらないようにしています。
これらを判断するために、
1時間足で確認できる波のサイズが何pipsくらいなのかをチェックして、判断基準にしています。
まとめ
簡単ですが、僕がくるくるワイドの運用を開始するまでに注意してチェックしていることをまとめてみました。
たぶん、これらのポイントを押さえた上で運用を始めれば、多少戦略にミスがあってもなんとかなることが多いと思います。
逆に、不利な環境で始めてしまうと、手法をフルに使っても厳しい展開になることが多いと思います。
ということは、気軽に始めて、やりながら勉強しようというよりも、始めるまでの下準備が大事で、それさえちゃんとしておけば、やりながら勉強してもうまく行くだろうし、トレードも楽しくなりそうな気がします。
そして、逆行しても神頼みすることが減ると思います。
大きな時間軸で抵抗帯を確認しているので、反転戦略にも根拠があるし、自信をもってポジションを仕込んでいけばいいと思います。決まれば気持ちいいですし。
今回紹介した抵抗帯や波の考えは、月足や週足の例で説明しましたが、ダウンサイズすると小さい足でも同じように考えられるので、複利や固定を建てる時に取り入れてみると、いいポイントで建てられるかもしれないし、トレード技術のレベルアップにもなるかなと思います。
では、今日もいいトレードを!
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