くるくるワイド 仮想建値化の考えをまとめてみる

くるくるワイド(戦略ノート)

仮想建値化の仕組み

くるくるワイドには仮想建値化という考え方があって、基本的に逆行すれば常時使うんだけど、仕組みが難しかったり、使うとどうなるのか分かり難かったりするので、僕が理解していることを簡単にまとめておこうと思います。

例えば本体が買いの場合、逆行対策としてヘッジの売りポジションを建てますが、書籍通りだと10pipsで利食いしていくのでコツコツと利益が溜まります。

その利益を使ってもう一度固定の売りポジションを建て、それを利確した後に「ヘッジの利益+固定の利益」を使って、本体の建値を実際のレートより下で建てていたことにするのが仮想建値化の考えになります。

つまり逆行してしまった時に、「ヘッジの利益+固定の利益」という別トレードの利益を使って本体の損失を補填して、本当は逆行しているけど疑似的に「あまり逆行していない」状態にする手法という感じです。

110円で本体7万通貨の買いを建てて、1円下落して現在109円の場合、7万円の含み損になりますが、「ヘッジの利益+固定の利益」が7万円あればその含み損がカバーできるので、109円の今本体を建てて運用をスタートしたと考えるわけです。

仮想建値化の目的って何?

トレードをしていると、誰しも一番底のタイミングでエントリーしたいと思いますが、それはなかなか難しいことですよね。

だって押し目買いをするにしても、反転上昇して前回の高値を上抜いて、初めてそこが押し目のベストタイミングだったと分かるわけですから、エントリーした時にはそこがベストかどうかなんてわかりませんよね。

チャートが出来上がってみないとわからないので、その時点ではそこがベストだと思ってエントリーするしかないです。

ベストだと思ったけど、更に下落してしまった時に、やっぱりここでエントリーしたことにしよう・・・

図で書くとこんな感じです。

 上昇すると思ったけど・・・
  ↓ ↓ ↓

下落したのを見た時に・・・

こういうことが仮想建値化を使うと出来てしまうわけです。

普通のトレードなら、逆行している間は反転を祈っているか、既に損切になって仕切り直しの場面になります。何度か損切になると心が折れて、上昇をしっかり取れないことがあるかもしれません。

くるくるワイドでは、エントリータイミングがズレたとしても、ある程度の値幅なら仮想建値化をしてベストタイミングでエントリーしたことに出来るわけです。
少しズルい感じもしますよね。

でも、こういうタイミングのズレを修正して、想定したシナリオと現実の乖離を埋めていく作業が、仮想建値化の目的だと思います。

一般のトレードで細かい判断に苦労している時に、くるくるワイドを試してみるといいかなと思うのも、全体の損益をコントロールした上でこういうリカバリーの仕組みがうまく構築されているからなんです。

仮想建値化することで失うもの

後出しで都合いいことをするのですから、タダって訳にはいかなくて、既に書いたように、ヘッジや固定で上げた利益を失うことになります。

ですので、ヘッジや固定で上げた利益は確定していても、あまり儲かったとは思わない方がいいわけです。
儲かったと思ってしまうと、なくなった時に損をしたと考えてしまうからです。

身銭を切っているわけではなく、くるくるワイドの運用の中で上げた利益の一部を使っていますので、個別の利益や損失は過剰に意識せず、全体で損益を管理した方が柔軟に戦略を使えていいと思います。

(そういった考えもあって、オートくるくるLiteでは全体の損益が常にわかるように作っています)

仮想建値化で得られるメリット(オートくるくるLiteに実装済みです)

得られるメリットとしては、「本体の含み損をカバーして、逆行に対する精神的な苦痛を和らげる」
というだけではありません。

そこから更に逆行した時に耐えられる値幅を増やし、反転上昇が狙いやすい状態を作ることが出来ます

仮想建値化のメリット
  • ヘッジのロット数を維持しやすくする
  • トラップの一番下の位置を下げられる
  • トラップがワイド化している時は出口を近づけられる

この3つは、逆行中に有利になる要素です。

仮想建値化することで本体利益をカバーできるので、その分ヘッジのロット数を減らさずに維持しやすくなります。

ヘッジのロットが維持できれば、ヘッジ益が溜まりやすく固定も建てやすくなり仮想建値をトラップの一番下に(押し目に)追従させやすくなります

トラップの一番下を下げられれば、逆行してもトラップ益を維持しやすくなるので、反転上昇するのを狙って複利が仕込みやすくなります

また、トラップがワイド化している時は、トラップの一番下と建値の線対象となる位置を出口とするので、仮想建値化で建値を下げると出口を近づけることが出来ます。

ただ、トラップがワイド化する前の通常の状態だと、出口の位置は不思議と変わりません。
よく考えると別に不思議ではないのですが、建値が下がれば出口も下がるという意識があるので、そう思ってしまいがちですよね。
図に書いてみました。

このように仮想建値化を活用すると、トラップを広げずに運用できる範囲が増えるので、逆行してもメンタル的に余裕が出来て、反転上昇を狙った戦略もしやすくなると思います。

オートくるくるLite(ワンポイント)

オートくるくるLiteでは、この3つのメリットをロジック化して実装していますので、仮想建値化を使うことで自動的に状況を判断して、トラップとヘッジのロット数に反映します。

もし、仮想建値化の機能を使っておられなければ、ぜひ試してみてください
逆行時に有利になると思いますよ。

※使い方は、マニュアルの「仮想建値化について」をご覧ください。

仮想建値化解除と固定化

そして、仮想建値化は解除することも出来ます。

上で書いたメリットが無くなるので、ある程度上昇して逆行対策を弱めてよい頃や、強めのレジスタンス付近でやればいいと思います。

解除すれば、ヘッジと固定の利益はフリーになって、その利益を使ってまた固定を建てることも出来ますね。

だから上昇する動きを見てから、後出しじゃんけん的にこういう戦略を取ればいいと思います。
もし再下落したとしても、固定を利確して仮想建値化しなおせば利確した分多く仮想建値化出来ますので。

もちろん、そのまま上昇すると読むなら固定化しなくていいし、するにしてもロットを減らせばいいですね。

仮想建値化解除の注意点として、仮想建値化中に建てたヘッジを保有しているなら、部分決済したり何かでフォローしないとゴール時点で辻褄が合わなくなります。

まとめ

今日は仮想建値化の基本的なことについて書きました。

この仕組みを使えば、いいタイミングで運用が始められなくても、結果的にうまく押し目で入れたことにしやすいので、気持ちも楽になるし、実際に押し目を拾える確率も上がると思います。

僕の場合は、トラップの逆端までに押し目が拾えればいいと思っているので、おおよそ初期のトラップ下端3.5円幅+仮想建値化1.5円分を想定して、5円程度の逆行なら特に問題ない感じでやっています。

そうすることで、大き目の時間軸を意識したトレードが出来て、ちょっとした誤差でやられることが減り、損切りした後に上昇していったというような悔しいことも減ると思います。

今日も読んで頂いてありがとうございました。

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